報告レポート

パパ、ママも知らない、こんなに変わった教科書!

教科書調査レポート

国会議員の定員数知ってる?!

 

アイコ

  • パパ、中学3年生になったから、社会でほら、「公民」の本をもらってきたよ。

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マモル

  • おお、来たか、どれ、貸してごらん
    ちょっと気になるところがあるんだ。

ノリコ

  • パパ、何を気にしてるの?。

マモル

  • 国会議員の議員定数さ
    あっ!、ちゃんと新しくなってる。
    衆議院:475名に参議院:242名。

アイコ

  • それがどうしたの?。

マモル

  • 昨年(2014年)末に総選挙があっただろう?。
    あの時、衆議院の定員数が480名から475名に5名削減されてたんだよ。
    5つの選挙区で、定員が1名ずつ減ってな。

ノリコ

  • そう言えば、ちょっと話題になってたわね。
    それにしても、教科書の対応早いわねー。

マモル

  • 平成23年3月検定、27年1月印刷、2月発行。
    (東京書籍:新しい社会 公民)

    1月時点で修正して印刷してたんだ。
    いやー、この対応には驚いたね。

ノリコ

  • 歴史のように、学説どうこうではなく、事実として変更が存在するから、ましてや国会の情報なんか優先度が最も高いんでしょうね。

マモル

  • パパが学校で習った頃は衆議院:511名、参議院:252名だったけど、選挙制度とともに、定員数もいつの間にか変わっていて、もはや自分の選挙区の情報だけで精一杯だよ。

アイコ

  • どうしてこんなに国会議員の数って変わるの?。

マモル

  • それは、以前は人口の増加につれて議員数も増え、そして最近は、人口の増減に対して、できるだけ「一票の格差」をなくして、平等にしたいと思ってるんだ。
    国会議員ひとりあたりにどれだけの有権者がいるかの差を出来るだけなくそうということさ。
    ただこれは、もうずいぶん前から言われているけど、裁判で「違憲状態」、これは憲法が定める、「法の下の平等」に反しているということだけど、そんな判決が数多く出てるように、急いでやらないといけないはずなんだけど。

ノリコ

  • けど、国民の間にはあんなに国会議員がいるのかしら?、っていう疑問もあるわ。
    何やってるのか分からずに、お金ばっかり掛かっている印象があるし。

マモル

  • そうだよね。
    そういう国民の意識もあって、定数削減もずっと課題になってきてたんだ。
    とりあえずは、昨年末の総選挙に対する裁判所の判断が出ているけど、近々に出ると言われている、最高裁判所の判断に注目だね。

 

 

【衆議院議員定員数の変遷】

選挙期日 定員数 増減 備考
1946.4.10 468   沖縄県(定数2)は米国占領下のため、実質は466
1947.4.25 466 -2 沖縄県を除く
1954.4.30 467 +1 奄美群島部(定数1)で実施
1967.1.29 486 +19 大都市の人口増加に伴う定数是正
1970.11.15 491 +5 沖縄県(定数5)で実施
1976.12.5 511 +20 選挙区別人口による定数是正
1986.7.6 512 +1 選挙区別人口による定数是正
1993.7.18 511 -1 選挙区別人口による定数是正
1996.10.20 500 -11 小選挙区・比例区並立制
2000.6.25 480 -20 比例区を20削減(小300、比180)
2014.12.14 475 -5 小選挙区を5削減(小295、比180)

 

【参議院議員定員数の変遷】

選挙期日 定員数 増減 備考
1947.4.20 250   半数は任期3年。次回より半数改選
1970.11.15 252 +2 沖縄県(定数2)で実施
1983.6.26 252 0 全国区改め比例代表
2001.7.29 247 -5 選挙区:-3、比例代表:-2
2004.7.11 242 -5 選挙区:-3、比例代表:-2
(前回の非改選分)

 

登場人物の設定に関しては【こちら】